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And Then There Were Three...
Genesis

3人のヒット・メーカー共同体


Official Site

 70年代は、プログレッシブ・ロックの代表グループの1つだったGenesis。78年発表の「And Then There Were Three..(そして3人が残った)」より短めで一般受けする音楽に変貌していきました。
 Tony Banks(Key)、Mike Rutherford(bass,Guitar)
そしてPhil Collins(Drums,Vocal)のトリオ編成Genesis。。。
各々のソロ活動を並行して進めながら”新しいGenesis”を作り上げていきました。

Album Reviews

And Then There Were Three...(1978)  おすすめ度:★★★★

3人のジェネシスの新しい門出となった作品。なぜか抑え目なサウンドです。(なぜかこのアルバムは、音が小さめに録音されている。紙ジャケットはどうなんでしょうか?) 1曲の長さが比較的短くなりましたが、Burning Ropeのようなインスト重視の作品が残っています。サウンドのイニシアチブは、キーボードのトニー・バンクスが握っているように感じます。全編ジャケットの如く、夜のイメージ。。また、冬のイメージを彷彿させるトニーのシンセが支配しています。ラストのフォロー・ユー・フォロー・ミーで全米チャートに登場し、ファン層を広げたのは言うまでもないですね。。
DUKE (1980)             おすすめ度:★★★★★

このアルバムを聴いて、プログレ時代を知る人は、変わったなと感じたと思いますがいかがでしょうか?フィル・コリンズのソロアルバムでも採りあげられた、ビハインド・ザ・ラインズに始まり、ダッチェス〜ガイデッド・ヴォーカルの3曲のメドレーで、前作のもやもやした感じが吹っ飛びました。フィルの別ユニット、ブランドXのフュージョン系サウンドの経験が生かされてます。フィルのエンターテイメントなステージは、このアルバムの”君のTVショー”で花開いたと言えるでしょうね。70年代ジェネシスが思い出される曲”ヒート・ヘイズ”が入っていて、オールド・ファンも納得の1枚。
ABACAB (1981)         おすすめ度:★★★

前作と変わって、長い曲がぐっと減り、フィル・コリンズのポップ・路線に拍車がかかった1枚。アース・ウインド&ファイアーのホーン隊が参加した、ノー・リプライ・アット・オールは新生ジェネシスの最たる曲でしょう。個人的にはシーケンサーが使われたタイトル曲は単調で好きではありませんね。ジャケットの色は何種類かあって、全部揃えた方もいるでしょうね(笑)。
Three Sides Live (1982)      おすすめ度:★★★

最近売っているCDとアナログ時代の曲目が違っていますのでご注意を。。。
アナログには、DUKEとABACABよりの曲を中心のライブが3分の2(つまりレコード3面)あり、残りはアース・ウインド&ファイア風な”ペーパレイト”などのスタジオ・ナンバーが入っていました。ライブの圧巻は、やはりオールド・ナンバーの”イン・ザ・ケージ”、”シネマ・ショー”のメドレー部分です。現在売っているCDでは、あの永遠の名曲、ワン・フォー・ザ・ヴァインが入っているので買いですね。
  → ライブ・ビデオも出ています。
Genesis (1983)             おすすめ度:★★

ひとことで言って”暗いイメージ”のアルバム。このアルバムからシングル・カットされたザッツ・オールで全米チャートの上位にチャートインしたときは驚きました。シンプルな古めかしく感じる演奏でしたが、当時はインパクトがあったのでしょうか?アルバム自体は私は?マークです。退屈なリズムボックスに怪奇風のシンセの1曲目のママ。無理やり昔の怪奇調を出してもねー。ホーム・バイ・ザ・シーのメドレーも退屈極まりない。(このアルバムのファンの方ごめんなさい!あくまでも私見ですので。。)
Invisible Touch  (1986)    おすすめ度:★★★★

3年のブランクを経て出たこのアルバム。ABACABあたりから顕著で、前作では耳についたシーケンサーがうまくサウンドに溶け込んでいます。シングル・カットされたタイトル曲は、覚えやすいフレーズ(同じフレーズですが)を繰り返してますが、構成が良いので飽きませんね。シンプルなスローイング・イット・オール・アウェイもフィルのヴォーカルが映えます。長めの曲、トゥナイト・〜 ドミノもありますが、なぜか飽きないです。前作からイメージが明るくなったからでしょうか?
 → この頃のライブ・ビデオはこれ
We Can't Dance (1991)     おすすめ度:★★★★★

90年代、(つまらないと思って)洋楽から離れていた私が聴いていた数少ない1枚。イントロの時計の音からわめくような効果音の後に、力強いドラミングと力強いフィルのヴォーカル。このアルバムは、私見ですが、ジェネシスの集大成とも言えるアルバムではないでしょうか?安心して聴いていられるのです。フィルのソロっぽい曲が多くあり(ホールド・オン・マイ・ハートなんかそうですね)、長い曲も多いですが演奏&ヴォーカル・ラインが芯が通っているので飽きません。フィルのジェネシスのラスト・アルバムの匂いを感じるラストのフェイディング・ライツ... 泣けます。。


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